2012年9月21日金曜日

19th IMSC ~初めての国際学会~




どうもお久しぶりです!
意外にも福崎研ブログ「メタボロミクスの華麗なる一族」が人気と聞いて,
もう少し更新頻度をあげたほうがいいのか?と考えてるD1角田です


さて、今回は京都で開かれた国際学会で福崎研メンバーがポスター発表を行いました。


参加した学会は


The 19th International Mass Spectrometry Conference (IMSC2012)

で,京都国際会館で9月15日から9月21日まで開催されました。

ちなみに私は今回が初めての国際学会でした


今回、研究室からは福崎先生を含め計9人が参加しました。



917
PMo-040 Identification of metabolic pathways related to xylose fermentation performance in recombinant yeast by metabolome analysis
Hitoshi MITSUNAGA 1; Danang Waluyo 1; Haruyo Hatanaka 2; Takeshi Bamba 1; Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Suntory Business Expert Limited.

919
PWe-023 Development of accelerate quantification analysis for hydrophilic metabolites using ionparing chromatography with a high-speed triple quadrupole mass spectrometer
Hashim Zanariah 2; Yudai Denpo 2; Tairo Ogura 1; Ichiro Hirano 1; Takeshi Bamba 2; Eiichiro Fukusaki 2
1: Shimadzu Co., Kyoto, Japan
2: Osaka University, Osaka, Japan

PWe-025 Development of automated data processing tool for large scale MRM experiment in metabolomics study
Hiroshi Tsugawa 1; Mitsuhiro Kanazawa 2; Atsushi Ogiwara 2; Takeshi Bamba 1; Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Reifycs Inc., Tokyo, Japan

PWe-028 Metabolomics and its application to high resolution phenotype analysis
Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan

PWe-080 Analysis of oxidized lipid derived volatiles by Gas Chromatography/Mass Spectrometry
Shoji KAKUTA 1; Yasuhiko BANDO 2; Eiichiro FUKUSAKI 1; Takeshi BAMBA 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: AMR Inc., Tokyo, Japan

PWe-086 Development of a high-throughput lipid profiling method by using a quadrupole orbitrap mass spectrometer and an automated lipid identification software
Takayuki Yamada 1; Takato Uchikata 1; Shigeru Sakamoto 2; Yasuto Yokoi 3; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Dept. Biotech., Grad. Sch. Eng., Osaka Univ., Suita, JAPAN
2: Thermo Fisher Scientific, Yokohama, JAPAN
3: Mitsui Knowledge Industry, Tokyo, JAPAN

PWe-086 Simultaneous profiling of polar lipids by supercritical fluid chromatography/tandem mass spectrometry with methylation
Jaewon Lee 1; Shin Nishiumi 2; Masaru Yoshida 2; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Kobe University, Kobe, Japan

PWe-094 High-throughput lipid profiling system for dried plasma spots by using online-supercritical fluid extraction-supercritical fluid chromatography/mass spectrometry
Takato Uchikata 1; Atsuki Matsubara 1; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Osaka University, Osaka, Japan

9月20日
PTh-184 High-throughput simultaneous analysis of pesticide resudues in food by supercritical fluid chromatography/tandem mass spectrometry 
Megumi Ishibashi 1; Ando Takashi 2; Sakai Miho 2; Matsubara Atsuki 1; Uchikata Takato 1; Fukusaki Eiichiro 1; Bamba Takeshi 1 
1: Osaka University, Osaka, Japan 
2: Miyazaki Agricultural Research Institute, Miyazaki, Japan 





この他には糖鎖分析や環境系,はたまたプロテオミクスや微生物系など様々な研究分野のポスターやオーラル発表などがありました。


(個人的にはリピドミクスのセッションでオーラル発表された「ヒトの水晶体の脂質プロファイリング」がとてもおもしろかったです。)

あっ、ちなみに会場内の雰囲気はこんな感じでした。


メインホール前 学会中も皆さんパソコンを開いたり、ほかの研究者の方と話をしてました

ここがメインホール 

ポスター会場は少し離れた所にありました。その途中、なんとも京都らしい川が・・・
外国人の方もこの風景を写真に収めてました

本当ならポスター会場の様子なども写真に撮りたかったのですが、写真NGという張り紙を見つけ全く撮ることができませんでした・・・ (けど、ポスターの写真を撮ってる人は結構いましたが・・・汗)


そしてポスター発表がすべて終了する20日の夜にBanquetが開かれました。

Banquetでは美味しい料理やお酒を飲みつつ、他の参加者と交流を深める懇親会という印象を受けました。
実は、このBanquetで学部生の頃にお世話になった、というか質量分析に興味を持ったきっかけを作ってくれた山岡寛史 先生と再会することができました。


Banquet会場 学生が少なくとても緊張

テーブルもこんな状態 もっと緊張

MS (マス) と升 (ます) をかけているそうで・・・ 少し緊張和らぐ

ちなみに、山岡先生は今回のBanquetのセッティングを担当されており、いろいろ話をしている流れで「だれか会いたい先生はいる?」と聞かれました。
「えっ・・・、じゃ、じゃあOrbitrapを開発したMakarov博士は・・・」とお願いしたら、本当に紹介して下さいました。


Orbitrapを開発されたMakarov博士と写真
かなり緊張しました・・・


今回、私は初めての国際学会ということでかなり緊張しましたが、海外の研究を間近で触れることができて、とても充実した国会学会になりました。
今回の経験を糧にしてこれからも頑張っていこうと、そんな気分になりました。








2012年9月13日木曜日

2012夏・講座旅行~今,淡路に行きます~

ブログをご覧の皆様こんにちは.

福崎研M2の光永です.

やましんこと山本慎也さんから講座旅行について書けとの指令を仰せつかったので,
レポートいたします.

今年の講座旅行はバスレクから宴会までがチーム戦でした.
ちなみにチームは

われらが組長ボス・福崎先生率いるAチーム
虎視眈々と教授の座を狙っている馬場率いるBチーム
最近パパになりました志賀さん率いるCチーム
リーダーの中では紅一点(笑)小野先生率いるDチーム

の4チームになりました.
果たして優勝はどのチームになるんでしょうか.


1日目 9月1日(土)
天気 晴れ

A.M.9:30  集合時刻というのに集まりが悪い.
       これが福崎研クオリティー.

A.M.10:00  無事予定通りバス出発.
      ここからはバスレク.これもチーム戦です.
      クイズ,似顔絵など様々な競技で盛り上がりました.
誰の似顔絵でしょう.ヒント:あご,ヘルメット,久々のびえぇぇ~

P.M.13:00  宿泊先のサンライズ淡路到着
      ここからはスポーツ大会です.
      バレーボール,ドッヂボールの2つがチーム戦となります.
      ここでは馬場先生率いるBチームが圧倒的な力を見せつけ2つとも優勝しました.
みんな日頃の恨み,つらみを先生にぶつけるべく運動不足を解消するべく一所懸命がんばっていました.

P.M.18:00 宴会
     豪華な淡路特産品を使った料理に舌鼓をうち,

その後は大部屋で最後のチーム戦でした.
競技は,
ネプリーグ的なあれとか
ジェスチャー当てゲームとか
などなどのゲームで競い合いました.
その結果,優勝は...

馬場先生率いるBチームでした!!
優勝チームには豪華賞品が贈られました!!


その後は福崎研,夏の講座旅行の名物「人型汎用決戦兵器Shao」による腕立て伏せ大会がありました.

その結果彼は去年の250回を大きく上回る350回という大記録を樹立しました.
ここまで来ると彼が人間なのかどうかを疑ってしまいますね.

その後はひたすら酒,酒,夜のお散歩,からの酒.
ということで...

討ち死にその1(慢性的な切れ痔による)

討ち死にその2(逆流性食道炎による)
討ち死にその3(アゴトビデール病による)

それはまぁ楽しい夜でした.

2日目(日)
A.M.9:30  サンライズ淡路出発,淡路島牧場へ
      ここではバター作り,ウシの乳搾り,BBQを体験しました
      (再起不能者を除く).
僕たちバター作ってます
ウシを絞り上げる福崎先生
後は帰路について楽しい旅の幕は下りました.

ちなみにこの講座旅行の次の日から福崎研では中間報告会が行われたので,
旅行から帰ってきたその日でも研究室には多くの人がPCに向かって頑張っていました.
何事も計画的に.

さて,これで院試も終わって,講座旅行も終わり,ほっと一息つきたいところですが,
そうも行きません.
これからは学会シーズンなのでやましんこと山本慎也さんのように学会を控えている人が数多くいます.
やましんこと山本慎也さんのようにできるだけ多くの学会に参加して研究を深めていきましょう!!

それではやまs(ryから仰せつかった講座旅行のレポートはこのあたりでおしまいとさせていただきます.
駄文となってしまいましたが最後までお付き合いいただいた皆様ありがとうございました.

2012年9月12日水曜日

昨今の分析機器事情

皆さん、お久しぶりです。   座右の銘は ”明日から本気出す”  ご存じNAKAYAMAです。

いやぁ、ほんとに久しぶりの投稿になりますね。何せのんびりするのに忙しいもので(キリッ

今日は特に出張に行っているわけでもなく論文を書くのにも飽きたので、質量分析計についてのお話をしたいと思います。

質量分析計というと、この業界では言わずと知れた主力兵器機器であります。しばしばMS(エムエス)と略されるこの装置ですが、クロマトグラフ等の分離装置と組み合わせることにより、混合試料中の各化合物のマススペクトルを得ることができ、得られた質量電荷比を含む様々な情報は、既知物質の同定や未知物質の構造決定を行うにあたってきわめて強力な手段となります。


超家族演算装置質量分析計
Super Family Computer - MS
メタボロミクスをはじめとするポストゲノム研究にとって、この技術は非常に重要であり、即ち我々の研究は質量分析計の真空ポンプの上に成り立っているといっても過言ではないのです

そして我らが福崎研にはガスクロマトグラフ質量分析計(以下GC-MS)や液体クロマトグラフ質量分析計(以下LC-MS)、めずらしいものでいうとキャピラリー電気泳動質量分析計(CE-MS)や超臨界流体クロマトグラフ質量分析計(SFC-MS)などが常備されており、用途・サンプルによって様々な分析に対応できるようになっております。

分析成功の瞬間

しかしながら、この便利な装置、やはり少々お高いんです... 
どれぐらい高いかといいますと、ものにもよりますが、
ベトナム ドンにして数億~数百億以上。多くの場合、見たい化合物ピークのインテンシティより高くなっています。
このままでは、一家に一台GC-MSというボォクの野望が遠のくばかりです。


だが、嘆くことばかりではありません。実は水面下で既に次世代の足音が聞こえつつあります。

国内最王手インターネットオークションサービス・YAHOO!オークションで"クロマトグラフ"と検索すると、でるわでるわ全21件がヒット。(9/14現在)中古品ならばなんとか!

ハンバーガー2,5000 個分


「アジレント ガスクロマトグラフセット 700,000円」


・・・・う~ん、やっ安いッ かな? これで今日の晩御飯の残留農薬のチェックはばっちりですね。

「島津SHIMADZU ガスクロマトグラフ 7,970円」
こっこれは破格・・・ 動作確認はしているのだろうか。
「アプライドバイオシステム 液体クロマトグラフ質量分析計 2,500,000 円」

高っ!? いや高くないけど高い! ヤフオクでこんな金額が取引されることがあるとでもいうのだろうか。


う~ん。もっとお手軽な液クロはないんですかねぇ。さらに絞り込んで”高速液体クロマトグラフィー”で検索。

・・・いまいちイケてない液クロ用のポンプ(20,000円)と、

☆送料無料☆『高速液体クロマトグラフィーの手引き』(3,050円)、

銀土 高速液体クロマトグラフィー【赤い花】銀魂 380え・・・・・・ん?
ヤフオクの画面内で明らかな異彩を放つ本。随分フランクな専門書ですね。カテゴリが「同人誌」になってますけど・・・

高速液体クロマトグラフィー著
これ、いわゆるBL本(wiki)というやつですか(汗

心なしかいま後ろを通り過ぎたDempoの視線が冷たい....

違っ、君は大きな誤解を




私としたことが取り乱してしまった。しかし、どこが高速液体クロマトグラフィーなんだろうか。

よくよく詳細欄を見てみると、小さな字で 2006.3.5 高速液体クロマトグラフィー様発行 と書いてある。 

これペンネ―ムだったんですか?! 驚天動地のネーミングセンス!!

液クロ自体は様々な分野で用いられているものではありますが、これは業界的に近い人が書いてるんですかね、やっぱり。



もしかしたら何かの縁で、学会等で高速液体クロマトグラフィーさんに会うこともあるのだろうか・・・  
                                                                                                  いや、ないな。

などととりとめのないことを考えながら論文執筆に勤しむ今日この頃であった。                                                             編集;Dempo





2012年9月11日火曜日

酵母メタボロミクス夏の勉強会

ご無沙汰しております、山本慎也です.
まだまだ暑い日が続いていますが
みなさんいかがお過ごしでしょうか.


8月の福崎研は大学院入試を受ける人が多かったので
それほど夏休みという感じもしませんでしたねぇ。


でも、大学院入試後には講座旅行がありみんなで楽しみました。
そちらの方の更新は光永くんに任せます(^^)



さて、僕からは
先日参加してきた「酵母メタボロミクス夏の勉強会」
について紹介します。.



場所は長浜ドーム宿泊研修館
〒526-0829  滋賀県長浜市田村町 1411 番地 1
http://www13.ocn.ne.jp/~kensyu/index.html  







最寄りの田村駅は琵琶湖から最も接近した駅だそうです。





セミナーの講演者は以下の方々(敬称略)


福崎英一郎(大阪大学) 

大隅良典(東京工業大学) 

吉田聡(キリンビール) 

北垣浩志(佐賀大学) 

岩下和裕(酒類総合研究所) 

向由起夫(長浜バイオ大学) 




みなさんメタボロミクスの技術を使って
個性ある研究を行っていて面白かったですねぇ。


心なしかお酒の話が多かったのは
その後の懇親会で早く飲みたいという気持ちの表れでしょうかw




開催にあたって会場の準備等していただいた
長浜バイオ大学の向由起夫先生には感謝ですm(__)m




さて、長浜ということで



いくつか観光もしてきました。









セミナーでいただいた鮒寿司(みなさんで美味しくいただきました)










琵琶湖の夕焼け





映ってるのは私です。





琵琶湖の朝




早起きして撮りました。










長浜城







長浜浪漫ビール








ピルスナーとエールが良かったです。








ところで、今回のセミナーで出会った方々に

「いつもブログ見てるよ!!」という声をいくつかいただきました。

更新する側にとっては励みになります。ありがとうございます。




無理なくできる限り、更新していきますm(__)m


・・・・・・・適当な文章書けないっすねw








さて、これからは学会シーズンです。

福崎研は以下の2つの学会で多くの発表があります。


平成24年9月15日 (土) ~21日(金)
The 19th International Mass Spectrometry Conference (IMSC2012)
Kyoto International conference center, kyoto, Japan


平成24年10月23日 (火) ~26日(金)
日本生物工学会創立90周年記念大会
神戸国際会議場



福崎研の学生を見かけたら気軽に声をかけてあげてください。

きっと面白い話をしてくれるはずですw



ちなみに、山本は今年は以下の学会・シンポジウムに参加予定です。

平成24年9月27日 (木) ~28日(金)
第4回日本醸造学会若手シンポジウム
北とぴあカナリアホール(東京都北区)

平成24年10月4日 (木) ~5日(金)
Young Scientist Seminar 2012
INSTITUTE OF MICROBIOLOGY AND BIOTECHNOLOGY 
Conference room 601(ベトナム・ハノイ)

平成24年10月10日(水)、11日(木)、12日(金)
第7回メタボロームシンポジウム
慶應義塾大学先端生命科学研究所 (山形県鶴岡タウンキャンパス)

平成24年10月25日(水)
日本醤油技術センター 第75回研究発表会
成田エクセルホテル東急(千葉県成田市)



・・・こう見るとハードですねぇ。



大学院入試

実験

各種報告会

セミナー・学会・勉強会への参加及び発表

論文等の執筆活動

インターンシップ

就職活動

留学

講座旅行

スポーツ大会

各種パーティー
(今日はたこ焼き)


などなど、大学院生活は大変ですが

エンジョイできるように前向きに取り組みましょう。





やましん