2012年12月1日土曜日

Single-cell analysis 2012

正しい殺菌・消毒の一例(上級者向け)
皆さんお久しぶりです。福崎研M1のDempoです。

気がつけば11月も終盤、随分と冷え込んで参りました。
世間ではノロウィルスとやらが流行っているそうなので、簡単にできる身の回りの殺菌・消毒から心がけましょう。

そんな折、我々は11月27,28日に京都のリサーチパークと呼ばれる所で行われた、
International Joint Symposium on Single-Cell Analysis (The 6th International Workshop on Approaches to Single-Cell Analysis & The 8th International Forum on Post-Genome Technologies)
という学会に参加してきました。

参加メンバーは私Dempoと、おなじみNAKAYAMAさんとShaoさんです。NAKAYAMAさんは何故かこの記事を書きたくないそうなので、今回は私の方から報告致したいと思います。

このシンポジウムは、その名の通り単一細胞(single-cell)において、その中身を定量的に分析し、細胞の外との情報交換によりどのように変化し、外に対してどのように情報を発信するのかなどを精密に計測する技術の開発に関する国際シンポジウムでありまして、海外からの参加者も多く見られました。




理不尽なツッコミ
「これ、メタボロミクス関係ないですよね。」という冷酷無比なツッコミをあざやかにかわしつつ話を続けていきますが、我々福崎研学生部隊はポスター発表と1分間のショートスピーチという形での参加となりました。

講演内容は、非常に興味深いものではあったのですが、かなり自分の分野と異なる内容の発表が多く、日頃の勉強不足からあまり背景知識のない私には少々難しいものでありました。しかしながら、こうした世の中に大きな変革をもたらすような研究には、常に目を配っていかなければならないのだと感じました。

超武闘派研究学生Shao
一般的なポスター発表の様子
斬新な発表スタイル


ポスターセッションでは、ものめずらしさから質問をしてくれる人はいるものの、説明をきいてくれた方も最後に「で、これどうやってシングルセルでやるの?」という感じで、やはりあまり深い議論はできず終いでした。


そして、一日目の晩には懇親会が開かれました。この懇親会がまた豪華!!舞妓さん on stage です。
刮目して見よッッ!豪華料理の数々ッ!!
舞妓さんon stageどすえ~


餌に群がる霊長類たち
やはり舞妓さん、外国の方に大人気です。と思っていたら、日本の重鎮の方々もノリノリで記念撮影してますね(笑)心なしかデレデレしているような・・・




そして二次会。懇親会に参加していた若手に声をかけて飲み直しというところ。先ほどの雰囲気とは違い、場所は居酒屋・ノリは体育会。
テンション(⁰︻⁰) ☝

発狂寸前の30代男性
今回の主催者であるU田研のメンバーを筆頭に、2,30人が集まって、飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ。中でも際立っていたのが最年長クラスのD3二人。U田研のA木先輩と、我らがNAKAYAMAさん。「傍らに人無きが若し」を体現するとこうなりますの分かり易い例。この世のイケメンは全て俺のものだと言わんばかり。

衝撃の映像はこのあとすぐ!

これは見せられないヨ
このドヤ顔である

 これは。

なんというか・・・若いですね。

見ているだけでお腹いっぱいです。

まぁ、こうして他研究室の方々と仲良くなれるのも学会に参加するメリットの一つであります。皆様もそういった機会を大切にしていただきたいと思います。






    今日の格言;      「酒は飲んでも呑まれるな」       M1 Dempoでした























2012年11月9日金曜日

メタボロミクス講習会 2012

福崎研公認キャラクター
ひげにゃん
向寒の候 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

福崎研のマスコットキャラクターことNAKAYAMAです。

さる11月2日,3日の二日間、福崎研におきましてメタボロミクス講習会が開催されました。


講習会の様子1
このメタボロミクス講習会というのは何ぞやといいますと、我々の持っているメタボロミクスの技術が如何なるものかというものを知ってもらうために福崎研が毎年行っている講習会で、GCを用いた分析・解析実習を軸に、様々なメタボロミクスに関連する講義などを通して理解を深めてもらおうという趣旨の勉強会であります。

講習会の様子2



参加者につきましては、毎年Web上で公募しておりまして、メタボロミクスってなんなの?という方からメタボロミクスをしているが他のところではどのような切り口で取り組んでいるのか?という玄人まで、企業・大学・研究機関など様々な方面の方々が参加されます。
講習会の様子3


また、この講習会は福崎研のM1が主となり、講義の大部分及び実習などはM1が講師となって運営されています。これは福崎先生の「人に教えることで自身の理解が深まる」という教育方針に由来しています。なので受講料等はいただいておりませんが、決して質の低い内容であるということではありません。



今年度も優秀なM1ソルジャーたちによって有意義な勉強会が行われたものと自負しております。

講習会の様子4



コンテンツとしましては、

1. 福崎先生によるメタボロミクス総論

2. GC(ガスクロマトグラフィー)講義

3. LC(液体クロマトグタフィー)講義

講習会の様子5

4. NIR(近赤外分析)講義

5. GC実習 ~サンプル前処理から分析まで~

6. GC実習 ~解析から多変量解析まで~

7. 総合討論

と盛りだくさんになっております。



一日目の晩には、参加者の方々、M1、先生方で北千里の居酒屋にて懇親会もありまして、普段は聞けないような貴重なお話も聞けたとか聞けなかったとか。


講習会の様子6


二日目の解析実習は白熱した議論が展開していました。やはり、多変量解析は分野を問わず必要となっているスキルであるので、みなさん非常に興味をもたれていたようでありました。こと一度に多くの変量を扱う分野であるメタボロミクスにおいては欠かせないツールとなっています。




この講習会を通しまして、ご参加の方々には何かを得ていただけたでしょうか。もしそうであれば幸いです.........


ところで


写真撮ったの誰だよ?あまりに酷過ぎませんか!

参加者の後頭部にばっちりピントがあってますよね?

全くもって講習会の様子が伝わってこない。


作品名 ; 緑茶
講習会の様子?
すでに芸術の域に達しているようにも思える.........



非常にコメントしづらい写真ばっかりでどうまとめればいいのかよくわかりませんが、とにかく有意義な講習会であったことは確かですので、よかったと思います。



講習会の様子??







                                           編集担当;Dempo




2012年10月8日月曜日

Young Scientist Seminar 2012@ベトナム・ハノイ


ご無沙汰しております、最近 iPhone 5(au)に代えました
福崎研のやましんこと山本慎也です. 


先日、ベトナム、ハノイに行ってYoung Scientist Seminar 2012 In the framework of the JSPS Asian Core Programに参加してきました。  

場所は
INSTITUTE OF MICROBIOLOGY AND BIOTECHNOLOGY Conference room 601
Address: E2 Building, 144 Xuan Thuy, Ha Noi - Viet Nam

以下、発表記録です。

○Shinya Yamamoto, Takeshi Bamba, Atsushi Sano, Yukako Kodama, Miho Imamura, Akio Obata, Eiichiro FukusakiMetabolite Profiling of Soy Sauce Using Gas Chromatography with Time-of-Flight Mass Spectrometry and Analysis of Correlation with Quantitative Descriptive Analysis」,『The Young Scientist Seminar 2012』,O-22HanoiViet NamOctober 2012 (Oral)
 


とても幸いな事に,ベストプレゼンテーション3位に入賞することができました. 





























英語のリスニング力,スピーキング力,基礎知識の部分でまだまだ未熟なところがあると感じた発表と質疑応答でしたがコミュニケーションを取ろうとする積極的な姿勢が評価されたのではないかと思います.


世界への第一歩となるのでしょうか?笑 






 さて、やることやった後には本題()のベトナム観光です。 



空港ではアオザイを着たスタッフがお出迎え






そして何と言ってもこちら  



 
























少し街中から離れるとほとんど信号がなく、大通りの交差点では四方八方から同時にバイクや車が入り乱れます。信号があっても、無視する人はかなりいます。基本的にバイクがほとんどで車は少数派。道路では常にクラクションが鳴り響いています。車優先の社会なので歩行者もとても気をつけないと横断できません。ネコとかいたら多分一瞬でひかれます(´゚д゚`)




続いてすばらしいホテル


GRAND PLAZA HANOI HOTEL

2011年オープンの新しいデラックスホテルです。(5つ星)

なにやらトラブルで当初予約していたホテルが泊まれなくなったとかでこんな良いホテルに泊まることに!!こんな感じです




 
 





顔も自然とセレブっぽくなっています。


そしてベトナム料理



フォー





ベトナム版お好み焼きのようなもの 








生春巻きとタイガービール



 



ハノイビールビール。

ビールはどれもおいしかったのですが、氷を入れて飲むのはやはりなれませんねぇ。





フォーと焼き鳥スープのようなものとサイゴンビール  



安定のエビ



 


鶏の頭に注目



























最終日は観光にも少し行きました。




玉山祠




 





ハノイ大聖堂








ハノイ歴史博物館







ペラハウス(ハノイ大劇場)









旧市街の街並み




 



フランスの植民地だったということでフランスの文化が根付いているようです。

博物館にはベトナム語、英語、フランス語の説明が書かれていました。




さて、こんな感じで初めての東南アジアでしたがとても楽しい3泊5日の旅となりました。環境の悪さには驚きましたが、工業的な歴史はまだまだ浅い国ですので今後着実に力をつけてくることでしょう。

日本も、負けてはいられません。
みなさん、英語だけはしっかり勉強しておきましょう。



Thank you Vietnam !!














2012年9月21日金曜日

19th IMSC ~初めての国際学会~




どうもお久しぶりです!
意外にも福崎研ブログ「メタボロミクスの華麗なる一族」が人気と聞いて,
もう少し更新頻度をあげたほうがいいのか?と考えてるD1角田です


さて、今回は京都で開かれた国際学会で福崎研メンバーがポスター発表を行いました。


参加した学会は


The 19th International Mass Spectrometry Conference (IMSC2012)

で,京都国際会館で9月15日から9月21日まで開催されました。

ちなみに私は今回が初めての国際学会でした


今回、研究室からは福崎先生を含め計9人が参加しました。



917
PMo-040 Identification of metabolic pathways related to xylose fermentation performance in recombinant yeast by metabolome analysis
Hitoshi MITSUNAGA 1; Danang Waluyo 1; Haruyo Hatanaka 2; Takeshi Bamba 1; Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Suntory Business Expert Limited.

919
PWe-023 Development of accelerate quantification analysis for hydrophilic metabolites using ionparing chromatography with a high-speed triple quadrupole mass spectrometer
Hashim Zanariah 2; Yudai Denpo 2; Tairo Ogura 1; Ichiro Hirano 1; Takeshi Bamba 2; Eiichiro Fukusaki 2
1: Shimadzu Co., Kyoto, Japan
2: Osaka University, Osaka, Japan

PWe-025 Development of automated data processing tool for large scale MRM experiment in metabolomics study
Hiroshi Tsugawa 1; Mitsuhiro Kanazawa 2; Atsushi Ogiwara 2; Takeshi Bamba 1; Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Reifycs Inc., Tokyo, Japan

PWe-028 Metabolomics and its application to high resolution phenotype analysis
Eiichiro Fukusaki 1
1: Osaka University, Osaka, Japan

PWe-080 Analysis of oxidized lipid derived volatiles by Gas Chromatography/Mass Spectrometry
Shoji KAKUTA 1; Yasuhiko BANDO 2; Eiichiro FUKUSAKI 1; Takeshi BAMBA 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: AMR Inc., Tokyo, Japan

PWe-086 Development of a high-throughput lipid profiling method by using a quadrupole orbitrap mass spectrometer and an automated lipid identification software
Takayuki Yamada 1; Takato Uchikata 1; Shigeru Sakamoto 2; Yasuto Yokoi 3; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Dept. Biotech., Grad. Sch. Eng., Osaka Univ., Suita, JAPAN
2: Thermo Fisher Scientific, Yokohama, JAPAN
3: Mitsui Knowledge Industry, Tokyo, JAPAN

PWe-086 Simultaneous profiling of polar lipids by supercritical fluid chromatography/tandem mass spectrometry with methylation
Jaewon Lee 1; Shin Nishiumi 2; Masaru Yoshida 2; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Osaka University, Osaka, Japan
2: Kobe University, Kobe, Japan

PWe-094 High-throughput lipid profiling system for dried plasma spots by using online-supercritical fluid extraction-supercritical fluid chromatography/mass spectrometry
Takato Uchikata 1; Atsuki Matsubara 1; Eiichiro Fukusaki 1; Takeshi Bamba 1
1: Osaka University, Osaka, Japan

9月20日
PTh-184 High-throughput simultaneous analysis of pesticide resudues in food by supercritical fluid chromatography/tandem mass spectrometry 
Megumi Ishibashi 1; Ando Takashi 2; Sakai Miho 2; Matsubara Atsuki 1; Uchikata Takato 1; Fukusaki Eiichiro 1; Bamba Takeshi 1 
1: Osaka University, Osaka, Japan 
2: Miyazaki Agricultural Research Institute, Miyazaki, Japan 





この他には糖鎖分析や環境系,はたまたプロテオミクスや微生物系など様々な研究分野のポスターやオーラル発表などがありました。


(個人的にはリピドミクスのセッションでオーラル発表された「ヒトの水晶体の脂質プロファイリング」がとてもおもしろかったです。)

あっ、ちなみに会場内の雰囲気はこんな感じでした。


メインホール前 学会中も皆さんパソコンを開いたり、ほかの研究者の方と話をしてました

ここがメインホール 

ポスター会場は少し離れた所にありました。その途中、なんとも京都らしい川が・・・
外国人の方もこの風景を写真に収めてました

本当ならポスター会場の様子なども写真に撮りたかったのですが、写真NGという張り紙を見つけ全く撮ることができませんでした・・・ (けど、ポスターの写真を撮ってる人は結構いましたが・・・汗)


そしてポスター発表がすべて終了する20日の夜にBanquetが開かれました。

Banquetでは美味しい料理やお酒を飲みつつ、他の参加者と交流を深める懇親会という印象を受けました。
実は、このBanquetで学部生の頃にお世話になった、というか質量分析に興味を持ったきっかけを作ってくれた山岡寛史 先生と再会することができました。


Banquet会場 学生が少なくとても緊張

テーブルもこんな状態 もっと緊張

MS (マス) と升 (ます) をかけているそうで・・・ 少し緊張和らぐ

ちなみに、山岡先生は今回のBanquetのセッティングを担当されており、いろいろ話をしている流れで「だれか会いたい先生はいる?」と聞かれました。
「えっ・・・、じゃ、じゃあOrbitrapを開発したMakarov博士は・・・」とお願いしたら、本当に紹介して下さいました。


Orbitrapを開発されたMakarov博士と写真
かなり緊張しました・・・


今回、私は初めての国際学会ということでかなり緊張しましたが、海外の研究を間近で触れることができて、とても充実した国会学会になりました。
今回の経験を糧にしてこれからも頑張っていこうと、そんな気分になりました。