2011年9月20日火曜日

第59回質量分析総合討論会

先日、第59回質量分析総合討論会に当研究室のJae、松原、内方、津川、辻本の5人が参加し、発表を行いました。

以下が発表記録。

1日目(913日)
Development of a polar lipid profiling method by supercritical fluid chromatography/mass spectrometry
J.W.Lee1, T.Yamamoto1, T.Uchikata1, A.Matsubara1, E.Fukusaki1, T.Bamba1
(1Dept. Biotech., Grad. Sch. Eng., Osaka Univ., Suita, JAPAN)

2日目(914日)
ガスクロマトグラフィー/三連四重極型質量分析を用いた高感度,高選択性メタボリックプロファイリングシステムの開発
◯辻本有輝1,津川裕司1,杉立久仁代2,佐久井徳広2,馬場健史1,福崎英一郎1
1阪大院工,2アジレント・テクノロジー)

超臨界流体クロマトグラフィー/質量分析を用いた酸化ホスファチジルコリン異性体分析系の構築
◯内方崇人1,松原惇起1,西海信2,篠原正和2,吉田優2,福崎英一郎1,馬場健史1
1阪大院工,2神大院医)

3日目(915日)
ノンターゲットGC/MSメタボロミクス研究に資するデータ解析システムの開発
◯津川裕司1,辻本有輝1,川瀬直樹1,有田正規2,馬場健史1,福崎英一郎1
1阪大院工,2東大院理)

超臨界流体クロマトグラフィー/タンデム質量分析によるカロテノイド誘導体プロファイリングシステムの開発
◯松原惇起1,内方崇人1,篠原正和2,吉田優2,福崎英一郎1,馬場健史1
1阪大院・工・生命先端,2神大院・医・質量分析セ)




本学会で得られた貴重な経験やコメントを活かして、次回開催される討論会に向けて、各々さらに研究を深めていきたいと思います。

最後に、皆で記念写真。

2011年9月19日月曜日

フードサイエンスフォーラム第20回記念学術集会( by YamaShin)

みなさま
お久しぶりです。

やましん こと、
福崎研 博士後期課程1年 山本慎也です.



先日9/16(金)~18(日)の間,宮崎県にて開催された
平成23年度日本農芸化学会西日本支部・中四国支部合同大会
及び フードサイエンスフォーラム第20回記念学術集会

に馬場先生と参加してきました.

福崎研は工学部ということもあり若干アウェー感を感じつつも(笑)
食品の研究をしている,ということで参加させて頂きました.

お招きいただいた宮崎大学の水光先生,榊原先生
ありがとうございましたm(__)m






■9月16日(金)開催場所:宮崎観光ホテル
シンポジウム:「化学をツールに食品機能を斬る!」
・ 立花宏文先生 (九州大学) 「Food Factor Sensing:機能性食品因子を感知するしくみ」
・ 山本(前田)万里先生 (農研機構野茶研) 「機能性成分高含有茶品種をデザインし利用する」
・ 内田浩二先生 (名古屋大学) 「植物性イソチオシアネート化合物の多彩な機能」
・ 寺尾純二先生 (徳島大学) 「アンチオキシダント再考—代謝変換と機能発現」 



会場です☆




懇親会に用意された宮崎県の焼酎たち!!!!(*´Д`*) 



マグロの解体ショー!!
マグロほぼ食べ放題!! ・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・





■9月17日(土)
◆オプショナルツアー(11:30~)
  ・ 食品工場見学(焼酎メーカーなど)
◆学術集会(17:00受付開始、18:00会)開催場所:コテージヒムカ
  ・ FSF総会
  ・ 懇親会
  ・ ポスターセッションによる学生コンペ
  ・ ミッドナイトセッション(企業における研究、留学について他)


縁結びパワースポット!!☆青島神社☆
モテ度アップ??



懇親会でいつものように強運を発揮して
抽選で焼酎をゲットした馬場先生☆
さすがです!!!





いえいえ、遊んでばかりではありません!!!

私事で恐縮ですが,
ポスターセッションではベストプレゼンテーション賞をいただきました!!
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~ー!!!!
金メダル,賞状,焼酎,図書カードといった豪華賞品をゲット!!!






■9月18日(日)開催場所:コテージヒムカ
 ◆若手シンポジウム(9:00~12:00)
  食品科学(フードサイエンス)のフロンティア ~未来の健康科学を考える~
  シンポジスト:
  ・高杉美佳子先生(九州産業大学)「抗アレルギー効果が期待される食品成分」
  ・伊東秀之先生(岡山大学)「食品成分の薬物代謝酵素活性に与える影響」
  ・高橋信之先生(京都大学)「抗生活習慣病活性を持つ食品成分の新たな標的器官としての腸管上皮」
  ・馬場健史先生(大阪大学)「メタボロミクス技術のフードサイエンスへの応用」
  ・藤村由紀先生(九州大学)「ニュートリメタボロミクスを切り拓く多元的質量分析システムの開発」


馬場先生の講演の様子です。 
体調がよろしくなかったようで本人は不満足そうでしたが
会場からは好印象を受けていました☆(・∀・)イイ!!






私は賞が取れたこともあり,今回もたくさんの人と交流することができました.
今まで関わることのない分野の方が多かったのでこの人脈は大切にしたいです.
みなさんいい人でしたし(^ω^)






3日間を通じて食品研究の王道を勉強させて頂きましたが
どれもがとても面白い研究ばかりでしたので楽しく勉強できました.
また,自分の研究と比較することで食品研究における自分の立ち位置が明確化されました.


是非,食品研究の王道をやっている方たちに
メタボロミクスの手法を食品研究に応用していただきたいですね。



そのためにも良い研究をしたいと思います!!
これからも精進します!!


YamaShin

2011年8月6日土曜日

バイオリーダーズ研修2011@幕張セミナーハウス(by YamaShin)

メタボロミクスの華麗なる一族 
愛読者の皆様

こんにちは


福崎研 博士後期課程1年 やましん こと、山本慎也です.



先日の8/1~3の三日間
一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)主催
『バイオリーダーズ研修2011』に参加してきました.


参加者は企業の研究者及び日本各地の大学院生、計30人.
場所は千葉の幕張セミナーハウスという研修施設でした.

こんなところです.






研修の内容について説明します.
・30名の参加者は各チームに分かれる.(5人/チーム)
・各チームは政府からプロジェクトの立ち上げ資金として1社当たり 3 年間で最大10 億円の資金提供を得られることを想定し魅力的な事業化計画を作成する.
・東京大学 TLO が所有する 3 種類の技術(実在する特許)のうち1つを選択して事業化計画に組み込むこと.



スケジュール

■一日目
・3つの技術のうち,どの技術を使用するか選択・決定
・選択した技術を基にどのような事業ができるかアイデアを出し合う
・山本貴史 社長(東京大学TLO)の講演
・山崎達美 副社長(中外製薬)の講演
・交流会(一次会、二次会、三次会・・・・・笑)

■二日目
・技術を基にした事業化計画の概要の決定
・桜田洋一 シニアリサーチャー(ソニーコンピューターサイエンス研究所)の講演
・中間報告
・詳細な事業化計画の作成とグループディスカッションの繰り返し

■三日目
・最終打ち合わせ
・最終発表会
・表彰式、修了式
・交流会

上にも書いていますが事業化計画を作成するだけでなく
普段接することのない,企業の重役の方の講演もありました.
お話を聞くだけでなく,勇気を出して質問し,積極的に議論に参加しようとしました.
山本様と山崎様とは交流会(一次会、二次会)でもご一緒でき非常に貴重な体験となりました.

わざとらしいですが・・・・・
勇気を出して質問してるとこです.



めちゃ緊張しました.
あまり良い質問ができたとは思いませんが
明確な回答をいただけたので嬉しかったです.


さて,私、山本慎也はBチームCEOとして
『私たちは血球前駆体細胞培養技術を用いて輸血用血液の安全・安定した供給を達成し豊かな生活の実現に貢献します』というミッションの元,

『AOB's』という会社の事業計画を作成しました.

中間発表の様子


最終発表の質疑応答中



■グループワークの難しさ
グループワークの中で一番しんどかったのは事業のコンセプトを決めるところです.
それぞれ違う考えを持つ五人の意見をまとめることが非常に難しかったです.
こういう時に自分の意見をはっきり言えないと後で損をします.
けれども,相手を傷つけたりチームの雰囲気を悪くするわけにはいかないので
言い方には注意を払う必要があると感じました.
その上で自分や他のメンバーが納得する方向に議論を進める・・と.
社長も楽な仕事ではありませんね.


■発表の結果について
総合優勝を逃したもののテクノロジー大賞を受賞しました.
(テクノロジー大賞に賞品はありませんでしたが・・・笑)
しかし,とても完成度の高い起業提案ができたと思います。
特に,血液中の血小板における問題点(血液中の割合が低い、保存期間が短い、少子高齢化、
ボランティア献血に頼る現状)をきちんと踏まえた点は高く評価していただけたようです.




そして嬉しいことに・・・・

山本慎也CEOは個人賞(MVP)を受賞することができました.






・たくさん質問したこと
・真面目に話を聞いていたこと
・人が周りに集まること
・チームでの積極的なディスカッション
等が評価されたようです.

私よりも知識やリーダーシップ等の項目で優れている人はたくさんいました.
評価の基準を少し変えれば他にもっと賞を得るにふさわしい人がいたと思います.
しかしどんな基準であれ,有名な企業・大学の代表が集まる中から
私だけ特別に賞をいただけたことは本当に嬉しく思ってます.
今後何をするにしてもこれはかなりの自信になりますね。

ただ,僕の最大の弱点である知識不足を
他のメンバーがサポートしてくれたことに感謝の気持ちを忘れてはいけません.
そして,もっともっと勉強せねばあかんと思いました(`・ω・´)シャキーン
同じチームの皆様ほんとうにありがとうございました.

また,今回は企業・他大学のたくさんの人と出会い交流することができました.
今後のためにもこの人脈は大切にしようと思います.

研修に参加された方々お疲れ様でしたm(__)m
今後ともよろしくお願いします.




ちなみに




個人賞の賞品ですが




ソニーのウォークマンでした!! (σ゚∀゚)σゲッツ!!




この日のために髪を短くした甲斐があったぜ☆

2011年8月4日木曜日

SFC2011 @ ニューヨーク

福崎研のテーマの一つである超臨界流体クロマトグラフィー(Supercritical fluid chromatography:SFC)の国際学会SFC2011に参加してきました!

会場は


こんなにいいホテルの,1000人は入るんじゃないかっていうぐらいの特大会議室


の隣の控えめな感じのお部屋でした.


参加者は150人程度,オーラル17件,ポスターは25件で半分以上が製薬会社関連の発表でした.SFCは主に製薬会社で光学活性体の分取の方法として用いられています.
キラルの分離が効率よく行えるだけでなく,分取したあと移動相として使われた超臨界流体二酸化炭素は大気圧に戻ると蒸発するため,濃縮する手間も省けるのです.

加えてSFC2011では,SFCのアキラルへの応用という発表が増えてきました.キラル分離だけではなく,アキラルな不純物の分析に際しても,SFCの高速高分離が役に立つというものです.一方で質量分析計との接続に関する発表はまだ少なかったです.

1日目と2日目の間にあったパネルディスカッションでは,SFCをもっと普及させるにはSFCでしかできないようなバイオロジカルのアプリケーションが必要だ,というような話が行われていました.

ちょうど我々がやっていることだなぁと思っていたら


馬場先生がポスター賞を受賞されました!おめでとうございます!
いい方向を向いて研究をやっているんだなと実感しました.とても励みになります.
みなさん,これからもがんばりましょう!



☆おまけ☆
ニューヨークといえば…


自由の女神!


タイムズスクエア!


ウォール街!
記録的猛暑の中(39℃)テレビで見たことある景色の中を歩き回ってフラフラになってしまいました.



★おまけのおまけ★



ニューヨークにもリスはいました.


2011年8月1日月曜日

ダナンさん、インドネシアへ帰国


ダナンさんのインドネシア帰国のお見送りに行ってきました!
13年間の日本生活を送られたダナンさん.
研究室にいつでも帰ってきてください.お待ちしてますー